読書

西田幾多郎の生命の哲学

論文書きのために、次の本を読んだ。西田幾多郎の生命哲学 (講談社現代新書)作者: 檜垣立哉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/01/19メディア: 新書購入: 3人 クリック: 43回この商品を含むブログ (28件) を見るなかなか面白かった。西田は、『善の研究』…

睡眠の本

眠りの悩み相談室 (ちくま新書)作者: 粂和彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/06メディア: 新書 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る睡眠とは何かについて、やさしく書かれていて、いろいろ参考になった。睡眠不足で悩んでいるときでも、…

「東京外国人」

東京外国人作者: Beretta P‐07出版社/メーカー: 雷鳥社発売日: 2007/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る 東京に住む外国人の家を30軒くらい訪れ、撮影したスナップ集。自国のインテリアで統一する人ありーの、和風を追及…

ネット書籍サービス

以前から、このブログでも、部屋にたまる一方の書籍をどうすればいいかということが話題になっていた。引っ越しのときにたいへんだし、下手すると寝る場所もなくなる。古本屋に売るのもしのびない・・・。と思っていたら、中経出版社というところが、「ネッ…

復刊リスト2007

紀伊国屋書店のウェブサイトより、今年復刊した学術書のリストです。 http://www.kinokuniya.co.jp/01f/fukken/fukkanlist2007.html

喜納育江「ネイティブなるもの 魂の交わりを求めて」

境域の文学 (21世紀文学の創造 5)作者: 池澤夏樹,今福龍太出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/03/28メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (2件) を見る 先日、あるナショナリズムについて議論する場で、「沖縄」という問題が俎…

岡野八代『シティズンシップの政治学』

シティズンシップの政治学―国民・国家主義批判 フェミニズム的転回叢書作者: 岡野八代出版社/メーカー: 白澤社発売日: 2003/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (12件) を見る岡野さんのこの本は、私の目標とするもののひとつ…

大澤真幸さんの「ナショナリズムの由来」異例の売れ行き

読売新聞・読書欄の記事。大澤真幸さんの『ナショナリズムの由来』が売れているそうです。http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20071107bk02.htmナショナリズムの由来作者: 大澤真幸出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/06/29メディア: 単行本購入: 2人 ク…

あさきゆめみし

コメント欄で紹介していただいた。源氏物語が漫画化されていたとは知りませんでした。広く読まれているようですね。あさきゆめみし 美麗ケース入り 全7巻文庫セット作者: 大和和紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/08/01メディア: 文庫購入: 9人 クリッ…

野矢茂樹『大森荘蔵――哲学の見本』

いま読んでいる最中だが、すごく面白い。大森荘蔵 -哲学の見本 (再発見 日本の哲学)作者: 野矢茂樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/10/19メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 44回この商品を含むブログ (29件) を見る実は大森の作品を…

三村友希「浮船の<幼さ><若さ>――他者との関係構造から――」

源氏物語占いというサイトがある。馬鹿馬鹿しいと思いつつ、生年月日を打ち込むと、「あなたは六条の御息所です」というメッセージが表示されて、ぎゃふんとなった。という、エピソードを話すと、知人に「まだよかったやん。浮舟とか言われるよりは。」と言…

河野哲也「善悪は実在するか」

先日、友人の結婚式に出席してきた。新婦から、両親への挨拶で、彼女は泣きながら「私は父に叱られてばかりでした。そんな父をうとましく思ったこともありました。でも、今は、あれが本当の優しさだったと思います。お父さんありがとう。」と述べていた。高…

中沢新一の生態学観はこれでいいのだろうか

中沢新一が解題編集している南方熊楠コレクション『森の思想』という本を再読。南方熊楠コレクション〈5〉森の思想 (河出文庫)作者: 南方熊楠,中沢新一出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/11/10メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 9回この…

土井健司『キリスト教を問いなおす』読書中

キリスト教を問いなおす (ちくま新書)作者: 土井健司出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/08/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 27回この商品を含むブログ (13件) を見る土井さんの、この本をちびちびと読んでいる。土井さんはキリスト教神学者であり…

『夕凪の街 桜の国』多層化する生者と死者

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)作者: こうの史代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2004/10/12メディア: コミック購入: 60人 クリック: 1,350回この商品を含むブログ (1129件) を見るネタバレありなので、隠しておきます。

『イメージでわかる単語帳』もまた傑作

前回は、中学生向けの英語学習本を紹介したが、そのレベルを終えたと自負する方は、これをお薦めしたい。NHK新感覚☆キーワードで英会話 イメージでわかる単語帳 (語学シリーズ)作者: 田中茂範,佐藤芳明,河原清志出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2007/02/16…

秋山駿「内部の人間の犯罪」

内部の人間の犯罪 秋山駿評論集 (講談社文芸文庫)作者: 秋山駿出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/09/11メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (4件) を見る 表題作の「内部の人間の犯罪」は、初出が1967年になっている。文庫版にな…

加害者の家族・被害者の家族

死刑に関する本が紹介されているので、私は次を挙げておく。癒しと和解への旅―犯罪被害者と死刑囚の家族たち作者: 坂上香出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1999/01/26メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (4件) を見る注目される…

死刑執行人の苦悩

kanjinai さんのエントリーを読んで、いくつか気づいたことがある。 引用されているヤフーのアンケートサイトであるが、 鳩山邦夫氏が法相退任会見の中で、「法相が絡まなくても、死刑執行が自動的に進む方法があれば」と発言。この案に賛成? 反対?http://…

浅野素女「フランス父親事情」

フランス父親事情作者: 浅野素女出版社/メーカー: 築地書館発売日: 2007/03/01メディア: 単行本 クリック: 20回この商品を含むブログ (14件) を見る フランスに住む女性が、フランスの男性にインタビューを行い、それをエッセイ風にまとめている本である。浅…

愛すべき右翼

フリーターズフリー〈Vol.01〉よわいのはどっちだ。作者: フリーターズフリー出版社/メーカー: フリーターズフリー発売日: 2007/06/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 36回この商品を含むブログ (31件) を見る『フリーターズフリー』をパラパラと読む。…

『中学総合的研究英語』はすばらしい本です

中学総合的研究英語作者: 金子朝子,赤池秀代,秋山安弘,井戸聖宏,向後秀明,二ノ宮靖史,ドン・メイビン出版社/メーカー: 旺文社発売日: 2006/02メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 160回この商品を含むブログ (5件) を見るとある用事で、英会話の基本を勉強…

医療社会学と専門家の権力

font-daさんの「定塚 甫「医者になる前に読む本――『診る人・診られる人へ』」」に関連して。kanjinaiさんの「トランスヒューマニズムの生命倫理」にもすこしだけ関連。医療専門職が、医学という知識を持ち、医療者集団としての医師会を構成することによって…

定塚 甫「医者になる前に読む本――『診る人・診られる人へ』」

一念発起して、歯医者に行った。インフォームドはあったけれどコンセントはなかった。一方的に情報を並べられて、「じゃあ、こうしますから」っていうのは、インフォームド・コンセントでないんでは??しかし、医者―患者関係では、何もいえず、「はあはあ」…

坂東眞理子「女性の品格」

発売直後に、猫殺しの人*1が書いたのかと思ったけれど、別人だったので、印象に残っている。随分売れているようなので、ぱらぱら読んでみた。女性の品格 装いから生き方まで (PHP新書) [ 坂東眞理子 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > …

価値判断と学問

この共同ブログを開始してもうすぐ半年経とうとするが(早いなぁ…)、改めてこのブログの趣旨を確認すると、「現代社会における正義・テクノロジー・宗教・性などの「解けにくい結び目」を解きほぐすための情報と議論を提供するものである」。つまり、扱うテ…

スピリチュアルはなぜ流行るのか

はなぜ流行るのか (PHP新書)" title="はなぜ流行るのか (PHP新書)">はなぜ流行るのか (PHP新書)作者: 磯村健太郎出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2007/03/16メディア: 新書購入: 4人 クリック: 21回この商品を含むブログ (30件) を見る 「スピリチュアル…

精神世界のゆくえ

精神世界のゆくえ―宗教・近代・霊性作者: 島薗進出版社/メーカー: 秋山書店発売日: 2007/07/01メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (8件) を見る精神世界のゆくえ―現代世界と新霊性運動作者: 島薗進出版社/メーカー: 東京堂出版発売日: 199…

ドストエフスキー新訳「カラマーゾフの兄弟」が人気

朝日新聞の記事です。 http://book.asahi.com/clip/TKY200709010055.html

Mark S. Stein Distributive Justice & Disability

アマゾンの検索をうろついていたら、こんな本を発見。ハードカバーだけど、大学図書館にも11校しか入っていないし、注文してしまった*1。Distributive Justice and Disability: Utilitarianism against Egalitarianism作者: Mark S. Stein出版社/メーカー:…