WOMEN'S DIARY PROJECT「WOMEN2008」

私は、去年からWOMEN'S DIARY PROJECT(http://www.womens-diary.com/pc/)が作っているスケジュール手帖を愛用している。今年も、「WOMEN2008」を取り寄せた。この手帖は巻末に、付録で月経周期表、公立女性センターリスト、DV相談支援センターリスト、相談…

「の自由をはばむもの」をが生み出すこと

x0000000000さんの「これは真の「生殖の自由」なんだろうか」↓を受けて考えた。 http://d.hatena.ne.jp/gordias/20071117/1195277074 人が自由になるための社会運動、特に20世紀の解放運動*1は重要だったし、必要だった。*2その極致が多文化主義だろう。お互…

性同一性障害不当解雇撤回裁判

性同一性障害を理由にした解雇に対し、撤回を求める裁判が行われています。雇用者は社会福祉法人大阪自彊館(じきょうかん)で、大阪市野宿生活者巡回相談事業を営んでいます。原告は「『男か女かはっきりしろ』、『野宿者から蔑視される』など差別的な言葉…

「性同一性障害 × 患者の権利――現代医療の責任の範域」

12月8日に、立命館大学で、性同一性障害と医療の問題に関するシンポジウムが開かれます。基調講演の講師である田中玲さんの著作は読みました。トランスジェンダーであることを理由*1に、病院に受け入れ拒否をされた経験を綴られています。 また、現在、裁判…

DPI女性障害者ネットワーク集会

DPI(障害者インターナショナル)は、女性障害者の問題を考えるために、「女性障害者ネットワーク」というものを作っている。12月に、以下のような集会が開かれる模様。私は行けるかどうかわからないが、女性障害者のリプロダクティブヘルス/ライツ、…

イスラエル:売春目的の人身売買

英国では、東欧やアジアから女性を誘拐してきて管理売春させることが大問題になっている。少女も含まれていて、出身国からの移民も手を汚していたりして根は深いらしい。BBCによると、イスラエルでも、外国から誘拐してきて管理売春させるケースが問題に…

余計なお世話を言いたくなる

tummygirlさんから、kanjinaiさんへの問いかけの記事が出されている。それに対しては、コメント欄で、kanjinaiさん自らが答えているので、終結ということだと思う。しかし、私はなんだか引っかかりを感じてしまった。 これはルサンチマンなのだろうかと思う…

「働かなくていいよ」って言われてみたい

kanjinaiさんの記事を読みながら、私の周りの女子は「働かなくていいよ」って、言われてみたい子が多いなあ、と思った。私たちの世代は、フェミ以降なので、女性が働いてもよい、という社会環境で育った。だから、結婚するまでは、腰掛だろうがなんだろうが…

長岡善幸「コミック性表現・規制の現在」

今月の『出版ニュース』(10月号)に、松文館のわいせつ裁判に関する。レポートが出ている。事件の発端は以下。 松文館に「わいせつ図画販売」容疑で警視庁保安課と代々木署が家宅捜索に入ったのは、2002年9月19日のことだった。元警察庁キャリアの平沢勝栄…

三村友希「浮船の<幼さ><若さ>――他者との関係構造から――」

源氏物語占いというサイトがある。馬鹿馬鹿しいと思いつつ、生年月日を打ち込むと、「あなたは六条の御息所です」というメッセージが表示されて、ぎゃふんとなった。という、エピソードを話すと、知人に「まだよかったやん。浮舟とか言われるよりは。」と言…

愛させる技術

kanjinaiさんが紹介しているように、17歳の女の子の水着DVDが児童ポルノとして摘発された。 http://d.hatena.ne.jp/gordias/20071022/1192991596 私自身、今年の春頃から機を見ては、この問題を友人と議論してきた。しかし、この問題は表現の自由、性の商品…

英国で15歳の女性から子宮摘出準備

イギリスで、脳性マヒの15歳の女性から子宮摘出がなされる用意があるとの報道があった。「Disabled 15 year-old girl to lose womb」 http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/health/article2603965.ece以下、論争点になりそうなところを整理する。・女…

関西レインボーパレード&秋の関西クィア映画祭

今月末には、関西レインボーパレード(http://www.kansaiparade.org/kanpare/index.html)が開かれます。去年はあいにくの雨だったけれど、今年は晴れるといいなあ。 関西レインボーパレードはパレードとして賑やかに歩くことで、自分の周りにはいない遠い存…

『クィアって何?ー学会立ち上げプレトークー』

東京で、クィア学会設立前に、イベントがあるそうです。場所は新宿のパフスペース(http://www.pafspace.com/pafspace/index.html)です。(追記:イベント情報を修正しました。2007/10/01) 『クィアって何?ー学会立ち上げプレトークー』10月27日のクィア学…

こういうのをバックラッシュと呼ぶのだろうか

私は、あまりバックラッシュ陣営とは絡むつもりはなかったのだけれど、ちょっと、「あんまりだ」と思ったので書いておく。(でも、すさまじくどうでもいいことなので、閉じておく)

浅野素女「フランス父親事情」

フランス父親事情作者: 浅野素女出版社/メーカー: 築地書館発売日: 2007/03/01メディア: 単行本 クリック: 20回この商品を含むブログ (14件) を見る フランスに住む女性が、フランスの男性にインタビューを行い、それをエッセイ風にまとめている本である。浅…

フェミニズムのパフォーマンス

「館長雇止め」裁判の判決が出たようだ。「とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ」で館長を務めていた三井マリ子が、原告となっている。提訴の内容は、原告によれば次のものである。 三井さんは、2000年に、「すてっぷ」の初代館長募集に応募した。採用…

不毛なセックス

先日、ある議論の場*1でセックスの話になった。ヘテロ女子同士の会話で、「セックスって、不毛じゃない?」という話になった。 付き合い始めたときには、新鮮でセックスにのめりこむこともできる。しかし、長く同じ相手とセックスしていると、セックスの間中…

ドーンセンターで映画の上映会

関西の、女性センター本拠地といえば「ドーンセンター」。大阪市内にあり、新しい建物で、毎日様々な催し物をやっている。 今月末に、ニキ・ド・サンファルをテーマにした映画の上映があるようだ。 無料ビデオ上映会「わたしのニキ」○9/27(木)・29(土)両…

坂東眞理子「女性の品格」

発売直後に、猫殺しの人*1が書いたのかと思ったけれど、別人だったので、印象に残っている。随分売れているようなので、ぱらぱら読んでみた。女性の品格 装いから生き方まで (PHP新書) [ 坂東眞理子 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > …

介護におけるジェンダーの問題

今朝のテレビ番組*1で、男性介護士の問題が取り上げられていた。途中から見たので、詳しい事情はわからないが、50〜60代の女性が、自分の母親が男性介護士に排泄の介助をされていることを、不満として訴えていた。*2母親は老人介護施設に入居中である。施設…

名乗ったつもりはないけれど

x0000000000さんの以下の議論を読んだ。 また、<在りよう>の多様性には、語り得ない部分が必ず残るということも、驚くべきではあるが単純な事実である。たとえば、僕は異性愛者であり、男性であり、障害者であり、関西人であり、…*2。だが、僕は「異性愛者…

桐野夏生「残虐記」

残虐記 (新潮文庫)作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/07/30メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 38回この商品を含むブログ (125件) を見る 文庫化されていたので、読んでみた。30代の女性小説家が、失踪の際に残した原稿という形で物語が…

妥協するということ

x0000000000さんの貴戸理恵批判を読んでいて、考え込んでしまった。貴戸さんの『フリーターズフリー vol.1 (1)』pp.139-149所収の論文を引用しながら、x0000000000さんはこう批判する。 さらに、水商売をする貴戸に向けた院生の「私にはできない」、あるいは…

祝婚歌

友人が結婚式の披露宴で、何か出し物をして欲しいというので、「歌でも歌うか」とネットで検索した。出来る限り、女性蔑視や強制異性愛っぽいものを避けようとすると、ほとんど何も残らない。そして、私の好きな歌はたいてい凶事の最中をうたったもので、「…

加藤詩子「一条さゆりの真実」

一条さゆりの真実―虚実のはざまを生きた女作者: 加藤詩子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/02メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 193回この商品を含むブログ (9件) を見る 私の世代だと、一条さゆりといえば、「二代目」が思い浮かぶのではないだろう…

キャサリン・マッキノン講演会

え?なんで、またこの人を呼ぼうと思ったの??と思わずつぶやいてしまった講演会。 キャサリン・マッキノン教授(ミシガン大学ロースクール)講演会 「新しい平等理論をめざして」日時 2007年8月1日(水)13:00〜16:00 場所 弁護士会館2階…

米国の高校生の性体験

AP電によれば、米国の高校生の性体験率はここ数年でどんどん低下し、平均で47%になり、コンドーム使用率はどんどん上昇して63%になったとのこと。これはティーンズの健康にとってたいへんよいこと、という専門家のコメントが載っている。http://www.…

私、産みたくありません。

昨日、会陰切開への恐怖感について書いていると、kanjinaiさんとshohojiさんがこんなコメントを下さった。 shohoji 『切らなかったら、場合によっては引き裂けて、もっと痛い目にあうのではないだろうか。 出産の際には、「痛いからいやだ」とか考える余裕は…

ほんまもんのまんこ

以前、私が書いた女性器切除についての記事へ、x0000000000さんが切除は「先進国云々じゃなくて、単に『痛いから、いやだ!』というのは、どうなんでしょうね。私だったら、身体への侵襲は、単に痛いから嫌ですけどね…。」というコメントをくださっていて、…