2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ロボットに人間を感じるとき〜知能ロボット学

今晩の夜11時からの放映です。 http://www.nhk.or.jp/bakumon/nexttime/ 石黒浩(知能ロボット学) ロボットは人にどこまで近づけるか?ロボットに心はあるのか?マンガやSF映画などでよく見られるこの空想の世界を、研究しているのが、大阪大学教授の石黒…

大塚信一『山口昌男の手紙』に見る知識人の肖像

山口昌男の手紙 文化人類学者と編集者の四十年作者: 大塚信一出版社/メーカー: トランスビュー発売日: 2007/09/04メディア: 単行本 クリック: 19回この商品を含むブログ (17件) を見る岩波書店にて山口昌男の編集者を長く勤め、岩波書店の社長であった著者が…

無実の“死刑囚"124人の衝撃

今晩のクローズアップ現代です。 http://www.nhk.or.jp/gendai/無実の“死刑囚”124人の衝撃〜えん罪に揺れるアメリカ〜 先進国で死刑制度を持つ数少ない国、日本とアメリカ─── 。今その一角アメリカで、死刑宣告を受け服役していた受刑者の無実が相次いで…

無限のキャンディーに隠された秘密

無限のスーパーレッスン作者: 木村俊一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/07/18メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 46回この商品を含むブログ (12件) を見る木村俊一『無限のスーパーレッスン』を読んだ。非常に面白い本である。内容は、大学の数学で学…

戦争を待ちながら

赤木智弘「『丸山真男』をひっぱたきたい」に言及しようかと迷いながら半年が過ぎた。赤城さんは、もうこんな日本は最悪だから、戦争するしかない、みたいなことを綴っている。しかし、最後の部分はこうしめられている。 しかし、それでも、と思う。 それで…

香西豊子『流通する人体』と膨大な言葉

流通する「人体」―献体・献血・臓器提供の歴史作者: 香西豊子出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2007/07/17メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 62回この商品を含むブログ (21件) を見る訳あって、この本を読んだ。著者は、1973年生まれだから若い世代…

プレッシャー世代

1982年〜87年に生まれた人を「プレッシャー世代」と呼ぼう、という呼びかけをしている記事が話題になっているようだ。 世の中の事象や現象を一言で訳してしまおうというサイトがある。 今回訳されたのは「1982〜87年生まれの世代」を表す言葉。他の世代には…

コウノトリはどこに

熊本市慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」についての番組が放映されるようです。 今日の夜、日本テレビ系、深夜 25:15〜25:45 です。http://www.ntv.co.jp/document/

理論社のウェブサイト

http://www.rironsha.co.jp/index.html 理論社のサイトは、なかなか充実している。「よりみちパンセ」のシリーズは何冊か買っているが、ふと気づくと、社会学者の立岩真也さんが「人間の条件」という連載をされていた。近日中に、著書として出版されるのであ…

ナノエシックスというものが提唱されている

ユネスコ(UNESCO)から、ナノテクノロジーが生み出す倫理問題についてのハンドブック(勧告)が刊行されたようだ。この分野は、ドレクスラーがナノテクノロジーの概念を提唱したときから、すでに予見されていた。たとえば、空気中に普通にある原子からある種…

英国の少年犯罪:11歳射殺される

以前のエントリーで、英国の少年犯罪がひどいことになっているという紹介をしたが、本日のBBCで、また新たな事件が起きたことが報道されている。それによると、リバプールで、サッカー練習から帰宅途中だった11歳の男の子が、自転車に乗って近づいてき…

障害者、フリーター、ホームレスの排除

下記のようなイベントがあるのでお知らせします。大阪府立大学にて。 公開講座「地域における「社会的排除」と、その対応策」 知的障害者、ホームレス、若者たちのなかには、厳しい状況での暮らしを強いられている人々がいます。本講座では、これらを「社会…

チャベス大統領続報

ベネズエラのチャベス大統領が提出している憲法改正案については、前のエントリーで紹介したが、どうも国会でそれが全会一致で承認されたようである。なぜ全会一致かというと、野党が選挙をボイコットしたので、国会はオール与党だからだ。あとは、数ヶ月後…

池田晶子『リマーク』について

以前のエントリーで池田晶子の新刊を面白くないと評した。その後、この本『リマーク』を入手できたのでパラパラと読んでみた。リマーク 1997-2007作者: 池田晶子出版社/メーカー: トランスビュー発売日: 2007/07/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回…

命の神秘によりそって

http://www.nhk.or.jp/professional/schedule/index.html 来週、8月28日になりますが、助産師・神谷整子さんの仕事のようすがリポートされるそうです。

お前ごときがサバルタンなものか!

今年の6月末にガヤトリ・スピヴァクが来日する件で、私はこのブログでぐちゃぐちゃ言っていました。そこから、サバルタン研究者についての議論が始まりました。 [font-da][集会][海外]ガヤトリ・スピヴァク来日 http://d.hatena.ne.jp/gordias/20070614/1181…

英国の少年犯罪がひどいことになっている

Observer紙によれば、英国の少年犯罪の状況がここのところかなりひどいことになっているらしい。マンチェスター市とかはとくにひどくて、少年ギャングたちが銃でがんがん人を撃って、市民を巻き添えにしているとのこと。少年ギャング間の抗争はむかしからあ…

Mark S. Stein Distributive Justice & Disability

アマゾンの検索をうろついていたら、こんな本を発見。ハードカバーだけど、大学図書館にも11校しか入っていないし、注文してしまった*1。Distributive Justice and Disability: Utilitarianism against Egalitarianism作者: Mark S. Stein出版社/メーカー:…

「正しく生きたい」ということと、「正しくなくても生きられる」ということ。

eireneさんが前に取り上げているWeb評論誌コーラに載っている、野崎泰伸「どのように<倫理>は問われるべきか」を読んだ。何度かこのブログでも取り上げたけれど、以下の部分がまだスッキリ納得いかない。 倫理的に「よく生きる」というのは、私たちが通常…

非物質的労働

アントニオ・ネグリ講演集〈上〉“帝国”とその彼方 (ちくま学芸文庫)作者: アントニオネグリ,Antonio Negri,上村忠男,堤康徳,中村勝己出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/08メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (23件) を見るア…

男化するweb世界

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/02/07メディア: 新書購入: 61人 クリック: 996回この商品を含むブログ (2353件) を見る kanjinaiさんも紹介していた、梅田望夫「ウェブ進化論…

井出草平『ひきこもりの社会学』

注目の新刊。ひきこもりの社会学 (SEKAISHISO SEMINAR)作者: 井出草平出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2007/08/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 130回この商品を含むブログ (36件) を見る著者のサイト…井出草平の研究室 著者のブログ…sociologica…

ベネズエラのチャベス大統領やばいのでは?

ここのところの外電を読んでいるかぎり、ベネズエラのチャベス大統領のやっていることは、かなりやばいところまで来ているような気がする。豊富な石油・ガス資源を背景に、社会主義化を進め、国連での反ブッシュ演説などで、世界の左翼や労働層から支持を得…

WEB 評論誌「コーラ」2号

1号に続き、2号が刊行されたようです。読ませていただきます。 http://sakura.canvas.ne.jp/spr/lunakb/index.html 黒猫房主さんによる刊行案内。 Web評論誌『コーラ』2号のご案内 - シャ ノワール カフェ別館

桐野夏生「残虐記」

残虐記 (新潮文庫)作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/07/30メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 38回この商品を含むブログ (125件) を見る 文庫化されていたので、読んでみた。30代の女性小説家が、失踪の際に残した原稿という形で物語が…

サバイバル・ロッタリー擁護論

新着のBioethics誌に、ハリスのサバイバル・ロッタリーの改良案の擁護論が掲載されている。Gerhard Overland, "Survival Lotteries Reconsidered", Bioethics 21:7, pp.355-363, (2007)。オーバーランドは、サバイバル・ロッタリーの概念を、national lotter…

鼻をすする日本人

終戦記念日を前にふと思い出したこと。ヨーロッパの人と話をしていたときに、その人は、日本人が鼻をすする(ズズーっとか)のは欧州では非常にはしたないことだと思われているというふうに教えてくれた。へー、そうなんだと思ったのだが、日本に帰ってきて…

輸入学問の功罪

輸入学問の功罪―この翻訳わかりますか? (ちくま新書)作者: 鈴木直出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 51回この商品を含むブログ (51件) を見る 先日のエントリーに関連して。ちくま新書から年頭に、このような本…

翻訳通信

山岡洋一さんが発行している『翻訳通信』のウェブサイトがあります。 http://homepage3.nifty.com/hon-yaku/tsushin/ 充実した内容です。全部は読めていませんが、光文社古典新訳文庫の刊行理念についての解説文もあります。 http://homepage3.nifty.com/hon…

中国における「死ぬ権利」

China Dailyによると、香港の38歳の男性が、自分の死ぬ権利を主張して大きな話題になっているらしい。この男性は脊髄を損傷して、16年間病院の天井を眺めているだけの人生だとのこと。自分の死ぬ権利を訴えているが、認められていない。ホーキング博士が…