2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

スターリンを擁護するロシアの風潮

AP記事によると、ロシアではスターリン時代を擁護する風潮が目立ってきているらしい。背後には、プーチン政権の思惑があるとのことである。政府は最近、学校での歴史教育に口出しをするようになってきていて、クレムリンが承認するテキストを出版して、公…

ファウストの邦訳

学生時代に、私が読んだ『ファウスト』は、ドイツ文学者手塚富雄氏の訳だった。中公文庫に収録されている。ファウスト 悲劇第一部 (中公文庫)作者: ゲーテ,手塚富雄出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1974/10/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 14回…

ETV特集

来週日曜日になりますが、作家・大田洋子(1903〜1963)さんの特集です。次回放送予定

マリファナ・大麻はやっぱり危険?

マリファナ・大麻類は、ドラッグのなかでもほとんど危険性がなく、タバコよりもずっと安全ということが言われている。米国や欧州では、かなりの人がこっそりあるいは堂々と使用しているのは衆知の事実だ。日本人でも留学したら使用機会がある。ところで、権…

中島義道『「人間嫌い」のルール』

「人間嫌い」のルール (PHP新書)作者: 中島義道出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2007/07/14メディア: 新書購入: 7人 クリック: 38回この商品を含むブログ (66件) を見る中島さんの新著である。しかしこの人は、どういうスピードで執筆しているのだろうか…

ゲーテ『ファウスト』おまえは生きなければならない!

ファウスト (1967年) (角川文庫)作者: ゲーテ,高橋健二出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1967メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見るゲーテの悪口を前のエントリーで書いた。だが、超セクハラオヤジのゲーテであるが、『ファウスト…

RFKブログ

友人の id:rfk42 さんが、20世紀アメリカの政治家、ロバート・フランシス・ケネディ(1925-1968)に関するブログを開設されました。Bobby, we hardly know you ロバート・フランシス・ケネディ(RFK)は、第35代アメリカ大統領、ジョン・フィッツジェ…

核クライシス

再来週に放映のNHKスペシャルですが、核問題の特集をするそうです。NHKスペシャル NHKスペシャル

社会倫理研究奨励賞のお知らせ

南山大学で、社会倫理研究奨励賞というのを募集してます。優れた論文に30万くれるそうです。院生、OD等のみなさん、ぜひ出してみましょう。http://www.nanzan-u.ac.jp/ISE/japanese/award/index.html

『事例でまなぶケアの倫理』

ユニークな生命倫理の入門書が登場した。事例でまなぶケアの倫理―看護共通技法 (G supple)作者: G supple編集委員会出版社/メーカー: メディカ出版発売日: 2007/06メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブログ (2件) を見る看護師の国家試…

沖縄・辺野古で起きた暴行事件

沖縄・辺野古で、基地に反対する活動をしていたダイバーが、作業員に酸素ボンベのバルブをしめられ、危うく殺されかける寸前だった事件が起きました。私が知ったのはこちらのブログからです。 http://d.hatena.ne.jp/Yu-u/20070721/1185081944 さらに、沖縄…

宮尾登美子「鬼龍院花子の生涯」

鬼龍院花子の生涯 (文春文庫)作者: 宮尾登美子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1982/06メディア: 文庫 クリック: 14回この商品を含むブログ (4件) を見る 大正時代の、高知のヤクザ鬼龍院鬼政の養女に入れられた松恵の視点から語られる、一家の興隆と没落…

イスラエルの教科書にはじめてパレスチナの視点が

APによれば、イスラエルのアラブ人3年生(Arab third-gradersってこういう意味?)向けの教科書に、ユダヤ人の語りとして、イスラエルの建国がパレスチナの人々にとって悲劇の始まりだったという意味の文章が載るとのことだ。これははじめてのことで、イ…

ブログから出版物への盗作?

唐沢俊一さんが、自分のブログから盗作したとして、交渉している書き手がいます。どういう風になっているか、ご本人が検証している例のうちの一つはこちら。 さらに続いて『新・UFO入門』137-138ページ↓。****** ミリオンは、インカ帝国の末裔たち…

米国人の肥満について

kanjinai さんのエントリーに関連して。http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200707190028.html

角川学芸 web マガジン

今まで気がつきませんでしたが、角川学芸出版が web マガジンのサイトを構築しています。鷲田清一さんも連載しています。角川学芸出版 | KADOKAWA

日本版ネガティブキャンペーン

参院選前で、あちこちで選挙活動も盛んな中、ブログで自民党&民主党のネガティブキャンペーン(?)が紹介されている。http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20070720/p1笑いました。

池田晶子『暮らしの哲学』

暮らしの哲学作者: 池田晶子出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2007/06/29メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 31回この商品を含むブログ (35件) を見る 急逝した池田晶子さんの遺作のひとつ。『サンデー毎日』に連載されたエッセイをまとめたもの。訳あ…

紀伊國屋書店の書評サイト

時々アクセスしています。以前より書き手も増えて、更新頻度も上がっていますね。http://booklog.kinokuniya.co.jp/

『流通する「人体」』

流通する「人体」―献体・献血・臓器提供の歴史作者: 香西豊子出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2007/07/17メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 62回この商品を含むブログ (21件) を見る研究会で一度お会いし、名刺をいただいた方だが、博士論文が単行本化…

脳科学と倫理と法

みすず書房より、神経倫理学関連の論文集が邦訳されたようです。http://www.msz.co.jp/book/detail/07315.html脳科学と倫理と法―神経倫理学入門作者: ブレントガーランド,Brent Garland,古谷和仁,久村典子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2007/07/20メデ…

カラマーゾフの兄弟

以前のエントリーで言及した光文社古典新訳文庫。亀山郁夫さんによる新訳『カラマーゾフの兄弟』の刊行が完結しました。さっそく買ってきます。http://www.kotensinyaku.jp/カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)作者: ドストエフスキー出版社/メーカー…

長谷部恭男「日本国民、カモーン!」

「UP」(東京大学出版会)の6月号をぱらぱら読んでいると、テンションの高い題名の文章があったので、読んだ。長谷部さんは、ロンドンのおもちゃ屋で、異様にリアルなヘビのパペットをみつける。 筆者は、東京コミックショウの「レッド・スネイク・カモーン…

『現代思想・総特集ヘーゲル』

今月号の『現代思想』臨時増刊の特集は、ヘーゲルの「精神現象学」である。いろんな人たちが論説を書いている。冒頭の加藤尚武「『精神現象学』というゆがんだ真珠」は、加藤的な割り切りがたいへん面白い文章である。 ヘーゲルという思想家は体質的に未完成…

Ashleyについてのエッセイ

例のAshley treatmentについての生命倫理側からのコメントが、新着のHastings Center Report 32:2(2007):pp.16-20に掲載されています。S.Matthew Liao, Julian Savulescu, and Mark Sheehan, "The Ashley Treatment: Best Interests, Convenience, and Paren…

『もうガマンできない!広がる貧困』

もうガマンできない! 広がる貧困作者: 宇都宮健児,湯浅誠,猪股正出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2007/06/26メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (11件) を見る私は、この国で何が誇れるかといえば、現行の憲法であると思ってい…

新渡戸稲造『武士道』の切腹シーン

武士道 (岩波文庫 青118-1)作者: 新渡戸稲造,矢内原忠雄訳,矢内原忠雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1938/10/15メディア: 文庫購入: 20人 クリック: 146回この商品を含むブログ (217件) を見る名著の誉れ高い新渡戸の『武士道』だが、さすがに古典だけの…

加藤詩子「一条さゆりの真実」

一条さゆりの真実―虚実のはざまを生きた女作者: 加藤詩子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/02メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 193回この商品を含むブログ (9件) を見る 私の世代だと、一条さゆりといえば、「二代目」が思い浮かぶのではないだろう…

キャサリン・マッキノン講演会

え?なんで、またこの人を呼ぼうと思ったの??と思わずつぶやいてしまった講演会。 キャサリン・マッキノン教授(ミシガン大学ロースクール)講演会 「新しい平等理論をめざして」日時 2007年8月1日(水)13:00〜16:00 場所 弁護士会館2階…

筑摩書房の新刊(8月)

http://www.chikumashobo.co.jp/comingbook/ 8月の新刊情報。目を引いたのは、木村敏『分裂病と他者』、永井均『翔太と猫のインサイトの夏休み』、アントニオ・ネグリ『アントニオ・ネグリ講演集』、生田武志『ルポ最底辺 ─不安定就労と野宿』、佐々木毅『…