2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

帝国議会会議録検索システム

あるMLからの情報があった。第74回(昭和13年12月)から戦後の第92回までの帝国議会会議録が検索できるらしい。 http://teikokugikai-i.ndl.go.jp/ちなみに、国会会議録検索システムは下記。 http://kokkai.ndl.go.jp/

シンディ・シーハンさん

アメリカで反戦運動を行っていたシーハンさんが、「運動をやめる」らしい。 http://www.commondreams.org/archive/2007/05/29/1495/次の言葉は、非常に考えさせられる。これはまた、米国の政治のみならず、生命倫理にも言えることだろう。 I guess no one pa…

他者を歓待するブログについて

以下の投稿はid:mojimojiさんによるゲスト投稿です。===== 私が、様々な媒体の中でも特にブログという媒体に愛着を持っているのは、そこが他者に出会ってしまいやすい媒体である、という思いがある。その意味で、kanjinai氏の書かれた「ネットに「他者…

ゲスト投稿を開始します

G★RDIASでは、新しい試みとして、外部ブロガーによるゲスト投稿を開始します。まずG★RDIASメンバーが、外部ブロガーにエントリーの執筆を依頼し、それを受け取ったメンバーが、そのエントリーを代理投稿します。コメントスレッド等の管理はG★R…

喫煙に関する意識調査

私は知らなかったのだが、5月31日(木)は「世界禁煙デー」に当たるそうだ。ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社が、企業に就職した新社会人500人を対象に「喫煙に関する意識調査」を行っている。 同社のプレスリリースより引用。 http://www.jnj.…

天使のはらわた 赤い教室

女子とエロという帯の付いた『リビドー・ガールズ』という本を読んでいたら、真魚八重子「女の子のためのロマンポルノ鑑賞ガイド」という章があった。リビドー・ガールズ―女子とエロ作者: 神谷巻尾出版社/メーカー: パルコ発売日: 2007/03/03メディア: 単行…

カント『道徳形而上学原論』

kanjinaiさんの「極限状況論・補遺」への応答はいましばし待っていただき、この問題に類似の問題について、カントならどう答えるだろうか。道徳形而上学原論 (岩波文庫)作者: カント,Immanuel Kant,篠田英雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1976/01/01メデ…

マイルス・デイビスの音楽愛

マイルス・デイビス自叙伝〈1〉 (宝島社文庫)作者: マイルスデイビス,クインシートループ,Miles Davis,Quincy Troup,中山康樹出版社/メーカー: 宝島社発売日: 1999/12/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 35回この商品を含むブログ (47件) を見るマイルス…

極限状況論・補遺

入門・医療倫理 (2)作者: 稲葉一人,蔵田伸雄,児玉聡,堂囿俊彦,奈良雅俊,林芳紀,水野俊誠,山崎康仕,赤林朗出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2007/04/10メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 27回この商品を含むブログ (22件) を見る新刊の『入門・医療倫理2…

杉本健郎さんのHP

http://web.kamogawa.ne.jp/~sugimoto/topi/index.htm「新不定期日記」を拝読すると、病を生きるこどもたちとともに格闘されていることがわかる。そんななか、私がふと思ったのは、障害者自立支援法と臓器移植法の「改正」が、根っこの部分で思想的には通底…

「無期懲役と終身刑は違う」は誤解

このページを読むまで、私も誤解していました。こうなると、一般的議論の前提が崩れるのでは。これはすごい問題提起なのかもしれない。 「無期懲役刑に関する誤解の蔓延を防止するためのブログ」: http://d.hatena.ne.jp/youhei2007/20070309

中国の一人っ子政策:排卵誘発剤で双子出産増加

BBC国際テレビで、排卵誘発剤をもちいて、多胎児(双子以上)を産んで、一人っ子政策をすり抜けようとする中国人カップルが激増しているというレポートをやっていた。中国の一人っ子政策には例外があって、多胎児を妊娠した場合は、そのまま産んでよいと…

がんになった医師のまなざし『がんとどう向き合うか』

がんとどう向き合うか (岩波新書)作者: 額田勲出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/05/22メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る発売されたばかりのこの本を読むまで知らなかった。額田勲さんが前立腺がんにかかっている。額田さ…

藩金蓮さんの新作

この方の文章はいつも味わい深いのだが、今回のも沁みる。 http://d.hatena.ne.jp/hankinren/20070524#p1

「もやい」のウェブサイト

x0000000000 さんから、本田由紀編『若者の労働と生活世界』の紹介をしていただきました。執筆者の一人、湯浅誠さんが「もやい」のウェブサイトで、各種メディアに寄稿された文章を公表されています。http://www.moyai.net/

本田由紀編『若者の労働と生活世界』

若者の労働と生活世界―彼らはどんな現実を生きているか作者: 本田由紀出版社/メーカー: 大月書店発売日: 2007/05メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 207回この商品を含むブログ (41件) を見るフリーター、ニート、ワーキング・プア。他方では、過重労働、…

カント、フィヒテ、ヘーゲル、女

『思想』2007年4月号に、水田珠枝さんによる論文「平塚らいてうの神秘主義(上)」が掲載されている。これは平塚らいてうのフェミニズム思想形成を、当時の思潮や、人間関係、本人の人間形成などの点から解明しようとする意欲作である。この論文を読ん…

「成長停止」をめぐるシンポジウム

macskaさんが、ワシントンで行われた「重度障害児に対する『成長停止』療法」についてのシンポジウムについての報告をブログで書かれている。macskaさんによる経緯の説明は以下のようになっている。 論争の発端となったのは、アシュリーと呼ばれる女の子をめ…

小畑清剛『近代日本とマイノリティの<生―政治学>』

非常に面白かった。著者は法哲学者で、本書は、とりわけ障害者やハンセン病者の生と、現代思想(副題にもあるように、C・シュミット、M・フーコー、G・アガンベンを軸としながら)とを切り結ぶという、非常な意欲を感じる力作。近代日本とマイノリティの…

男をバカにした『モテる技術』

モテについては、近々新しいエントリーを書くが、その前に、私のテーゼ「モテる男とは一人の女性を大切にできる男である」を全否定するモテ本がある。それが、ここに紹介する『モテる技術』である。モテる技術 (SHO‐PRO BOOKS)作者: デイビッドコープランド,…

閑話休題

ふと、この(応答したり自説を展開したりする)ブログって何かに似てるよな、と思ったら、『「ささえあい」の人間学―私たちすべてが「老人」プラス「障害者」プラス「末期患者」となる時代の社会原理の探究』に似てませんか? 内容も微妙に似ていたり、似て…

「当事者」と倫理の発露

極限状態論に関する、kanjinaiさんによる整理だが、少なくとも私の部分に関してはこれでいいように思う。再掲しよう。 救命ボートの例や、姥捨山問題の例について、 x0000000000さん: このような極限状況においては「倫理」は問えない、答えられない、選択…

赦しについての覚え書き2

先日起きた、息子が母親の頭部を切断した事件に関して、川村毅がブログで触れている。 こうした殺人に関して「あってはならないことです」とコメントするのは当たり前のことで、「あってはならないこと」なのだが、なぜ起こったのかかを善悪という概念を超え…

中島敦『山月記』と倫理

『山月記』を読んでいると思わぬ箇所が目にとまった。虎になってしまった主人公の李徴の嘆きである。 おれの中の人間の心がすっかり消えてしまえば、おそらく、そのほうが、おれはしあわせになれるだろう。だのに、おれの中の人間は、そのことを、この上なく…

極限状況論・整理

「倫理」をめぐるx0000000000さんとfont-daさんのアプローチは、次のようなことになるのでしょうか?救命ボートの例や、姥捨山問題の例について、x0000000000さん: このような極限状況においては「倫理」は問えない、答えられない、選択できない。極限状況…

デボラ・タネン『わかりあえない理由』

重厚で非常に重要な話題が続いているので、ちょいと一服(スルーしてください)。わかりあえる理由(わけ) わかりあえない理由(わけ)―男と女が傷つけあわないための口のきき方8章 (講談社プラスアルファ文庫)作者: デボラタネン,Deborah Tannen,田丸美寿々出…

ならば、誰に倫理を問えるのか?

ユダヤ人差別/排除の問題は、ヨーロッパに置いて長い歴史を持つ根深い問題ではあるが、やはりナチスによる「最終解決」(ユダヤ人絶滅作戦)は大きな意味を持つ。それまで、同化することにより非ユダヤ的に暮らそうとしてきたユダヤ人は、その限界を知り、(…

サバルタンと赦しについての覚え書き

〔・・・・・〕いたるところに回教徒の姿が見えた。かれらはやせ細って汚い格好をしていた。肌と顔は黒ずみ、視線はうつろになり、眼はくぼみ、服はすり切れ、ぬれていて、悪臭を放っていた。足取りはおぼつかなく、緩慢で、行進のリズムに合わせられない。〔・・・・…

救命ボート問題と姥捨山問題

エントリ「マーティン・コーエン『倫理問題101問』」のコメント欄で、kanjinaiさんが次のように書かれている。 この本で例示されている「救命ボート」問題と、私が提案した「姥捨山問題」は、決定的に異なっています。救命ボートでは、一人を乗せると全員…

大学非常勤講師の実態と声 2007(PDF版)

大学非常勤講師組合が編集した冊子が、PDFファイルで公開されています。http://www.hijokin.org/en2007/pdfindex.html 大学関係者、特に、研究者志望の学生さんには、一読をお勧めします。日本の大学で働く非常勤講師が置かれている現状のリポートとして…