澤瀉久敬『医学の哲学』

ある方に勧められ、澤瀉久敬さんを読んでみようと思っている。私は恥ずかしながら初耳だったのだが、デカルトベルクソンなど、フランス哲学の研究者であったようだ。そして、注文した本がこれ。ちょうど、誠信書房からオンデマンド版が出されているようだ(最初の4冊)。

医学の哲学

医学の哲学

澤瀉さんは大阪大学で教鞭をとられていたようだから、いまの阪大の医の倫理学教室にもその思想は受け継がれているのかな…? 安易な推測はやめておくが、年代をみれば『医学概論』三部作が1960年、『医の倫理』が1971年だから、日本において学術的なフィールドでいわゆる生命倫理が議論し始められる以前のことである。欧米流の生命倫理学が流入してくる前の日本の「医の哲学」、どんなものか早く読んでみたい。