『それでもつながりはつづく』

今夏に行われた世界陸上のために、長居公園に寝泊まりしていたホームレスの人々が、今年の2月5日の行政代執行によって強制立ち退きを余儀なくされた。私は以前長居公園の前に住んでいたことがあるし、現在も大阪市民としては、このような行政に、とても恥ずかしさと腹立たしさを覚え、野宿者の人々には申し訳なさを感じる。
ところで、その行政代執行をめぐって、野宿者支援を行う者たちが、記録集を出版した。200ページ以上の2段組みで、900円(税込945円)。

それでもつながりはつづく―長居公園テント村行政代執行の記録

それでもつながりはつづく―長居公園テント村行政代執行の記録

さまざまな人々が、さまざまな境遇を背負い、それでも「代執行に反対する」こと一点だけで「つながった」記録が、ここにある。代執行への反対の思いも、人それぞれ違う。私は体調が思わしくなく、その日は駆け付けられなかったのだが、臨場感がこちらに十分伝わってくる。

大阪府立大学酒井隆史先生も執筆されている。

(参考)

「それでもつながりはつづく――長居公園テント村 行政代執行の記録」