ホンゲル係数

 読んでて、これはあるなあ、と思った話。*1

男性は、心の会計システムにおいて、女性と違う特徴があります。その最たるものは服を費用計上しているところです。だから、できるだけ服には金や時間をかけたがりません。無論例外はありますがね。

ただ、大抵の男性は、服に時間と金をかけません。だからヨレヨレの服をきたり、場合によって靴下がかたっぽ違っていても、キニシナイのです。なぜなら、服とは費用だからです。コストを出来るだけ削減すべきものなのです。


一方で、僕が観察したところ、女性の心の会計システムにおいては、服とは、費用でなく、資産に計上されています。


そう、女性にとって、服とは資産計上されているのです。


女性は、服を自らの資産として計上するため、服を買っても、その後に後悔が発生しにくい心理的カニズムを持っています。なぜなら、それは資産であり、費用ではないからです。金が単に服に変わっただけなのです。だから、後悔は発生しません。自分の資産が金から服に変わっただけのことであり、買い物の時点で自分の利得が失われたとは計算していません。


一方、男性はそうはいきません。服を費用計上しているため、服を買うと「ああ、この金でゲーム一本買えたなぁ」とか「釣りざお一本変えたのになぁ」といった形で後悔が発生します。費用計上しているが故に、服を買うと利得が失われたと計算してしまうわけです。

男性は、心の会計システムにおいて、服は費用計上しますが、趣味にかける金は資産計上します。時々、男女の間で、諍いが起こるのもここだったりします。

pal-9999「男の服は費用計上、女の服は資産計上」『pal-9999の日記』(http://d.hatena.ne.jp/pal-9999/20071018/p1

 このブログを読んでいる人は、本を資産計上している人が多いのではなかろうか。*2そして、友人やパートナーと、予算配分についてもめたことがあるのではなかろうか。
 私は、友人と喋っていて、何度か諍いになりかけてたことがある。「本ばっかり買って、お金持ちなのね」といわれ、愕然とした。食い詰めて買ってるんだってば!だけど、一般的に多くの人は、本は費用計上であって、最低限の支出として節約する*3のだと気づいたとき、怒りは霧散した。そのときの気持ちを思い出した。
 私は、本の資産計上を理解してくれる人としか、付き合えないなあ。ちなみに、私の今の恋人は、ばりばり本を資産計上する人なので、もめない。*4それはいいんだけど…恋人が「うちのホンゲル係数(本×エンゲル係数)は、えらいことになってるなあ」と呟いていた。これはこれで、大変。*5

*1:その男女差が何によって生まれるかは、置いておくとして。

*2:このブログを書いてる人は、全員、そうに違いない。

*3:そして、この本は役に立つ、という価値基準が違うっぽかった。

*4:むしろ、私以上に、本に資産価値を見出すので、たまについていけない。

*5:ネットショッピングは怖いね。月末の請求額にギョエーッとなります。