「脳死は一律に人の死」なのか?

衆議院で、臓器移植法改正案の審議が始まるようです。そして早ければ、短期で採決に移るとの報道がありました。提案されている改正案は、中山案(旧町野案→旧河野案→修正)、斉藤案(森岡杉本案→小児科学会案→修正)の2案です。

このうち、現在優勢である中山案は、実に、「脳死を一律に人の死とする」案としても読めるし、「脳死を一律に人の死としない」案としても読めるという、きわめて問題点の多い案です。その点を詳細に分析した論文を、倉持武さんが「現代文明学研究」から刊行されました。

> 倉持武「「脳死は一律に人の死」なのか?:臓器移植法改正「中山案」を解剖する」

衆議院での議論と並行しての論文刊行となりましたが、この問題にご関心のある方や、衆議院の議論と関係している方がおられましたら、ぜひご一読ください。また、関係する方々にぜひこの論文のことをお知らせください。

おそらく今回の衆議院での議論で、臓器移植法の改正の基本枠が決定すると思われます。きっと最後のチャンスとなるでしょう。

PS:臓器移植法改正については、臓器移植法改正を考えるにて、いままでの経緯を知ることができます。