「働かなくていいよ」って言われてみたい

 kanjinaiさんの記事を読みながら、私の周りの女子は「働かなくていいよ」って、言われてみたい子が多いなあ、と思った。私たちの世代は、フェミ以降なので、女性が働いてもよい、という社会環境で育った。だから、結婚するまでは、腰掛だろうがなんだろうが、働くもんだと思ってきた。そして、不景気で厳しい就職戦線をくぐりぬけ、就職したものの、過重労働で心と体に絶大な負担をおっている。
 小さいときから、いい学校にいって、いい会社に行ったら「一生働ける職場に勤められるのよ」という呪文は、少なくとも私の耳には届いていた。一流企業なら、産休も育児のサポートも万全。総合職だったら、ちゃんと出世もできて、差別なく活躍できる。だから頑張ってきた。
 けれど、実際に働いていると、なかなかそういかず、転職し、派遣の職員になり、ボーナスも福利厚生もない。本当によくできる女性は、働きながら結婚も育児もできるけれど、私は無理。あれって、漫画やドラマの世界のできごとで、現実ってこんなもんよね。
 そういうぼやきを、よく聞く。結婚すれば、一生働かなくていい、なんて幻想はもう壊れているが、せめて2、3年でも専業主婦をして、休みたいという。「女はいいよな。結婚っていう逃げ道があってさ」と、よく男子に言われてきた。私も、最近よくわからなくなってきた。
 働くって、こんな辛いことなんでしたっけ?