松浦理英子『犬身』という本

犬身

犬身

異才の小説家、松浦理英子の『犬身』という本が手もとに届いた。帯には「『親指Pの修業時代』から14年。今、新たに切り開かれる魂とセクシュアリティ」と書かれている。そうか、親指Pからもう14年も経つのか・・・という感慨が。親指Pは傑作だったが(書評)、今回の作品はどうなのだろうか。読んでみようと思う。しかし、500ページもある大著が、2000円で刊行できるというのは、うらやましいといつも思う。もし哲学書だったら4800円とかになるんじゃないかなあ。帯裏「好きな人間に犬を可愛がるように可愛がってもらえれば、天国にいるような心地になるっていうセクシュアリティね」とある。たぶん本文には、いろんな仕掛けがあるにちがいない。