フィラデルフィア美術館展、ドガ

京都市美術館でやっている「フィラデルフィア美術館展:印象派と20世紀の美術」を見てきました。
http://www.phila2007.jp/

ヨーロッパの印象派から、キュビスムアメリカ美術まで、教科書に載っているような有名作品がぞろぞろ目の前に展示されていて、あっけにとられるような内容。もしこの美術館に誤爆があったりしたら、ヨーロッパ近代絵画の遺産たちが一瞬にして消滅する。面白かったのは、ルノワールの超名作数点の前は、けっこうみなさん素通りしていたということかな。おそらく日本の美術好きにとって、ルノワールは来日しすぎで、飽きている、ということなのだろうと思う。

個人的にいちばん興味を惹かれたのは、ドガの踊り子の立像をはじめて生で見たこと。Google画像検索で「ドガ 彫刻」を引くとすぐに出てくるので見てほしいが、これはけっこうめずらしい作品だと思う。ブロンズの立像に、布のチュチュを実際に着せていて、髪にも布のリボンを結んでいる。非常にフェティッシュな作品で、オタクの方々には受けるのではないだろうか。顔も東洋人っぽい。ドガの別の面を見たような気がした。タイトルは「14歳の小さな踊り子」。