“回復工場”の挑戦 〜アルゼンチン・広がる連帯経済〜

 明日の夜・午後10:10〜11:00、BS1で放映です。

http://www.nhk.or.jp/bs/bsdoc/

 2001年、南米アルゼンチンはグローバル化の影響が直撃し、深刻な経済危機に襲われた。多数の企業が倒産。失業率は25%を超え、銀行は取り付け騒ぎにあい、大混乱に陥った。
 あれから6年。いま、解雇された従業員たちが自分たちの手で会社再建に乗り出し、実に200以上もの企業がよみがえっている。倒産した企業の工場を行政当局に収用してもらい、当局から借り受けて経営を再開。いわば労働者同士が協同で、自主自立して、破綻企業を再生させるシステム。全員平等の協同組合方式で経営に関する発言権も賃金も一律という、一種の「労働者革命」が進行している。また、失業者たちが全国団体を組織し、自らの手で病院を開き、食堂や寺子屋、コミュニティ農園などの経営を始めた。「連帯経済」という考え方・運動が、急速に広がっている。番組では、ある製陶工場の復活をドキュメント。労働者の生活、意識の変革再生までの道のりを追う。南米で進む「グローバリズムに対抗する動き」の実態を見つめる。