"Girls and Guns"は米国の病か?

米国のネットテレビで、Girls and Gunsという番組が大ヒットの兆しを見せているようだ。これは、10代から20代のセクシーな女性を公募して、全員に水着を着せて本物の銃やマシンガンを渡して、標的の車や人物人形を撃ちまくって破壊させるゲームである。4人の参加者で競わせ、2人が勝ち残る。一種のリアリティショーである。番組を発案したのはアウトドア系の女性である。番組のサイトで、大型銃を撃つのが好きな女性を募集している。

勝者の女性を決める基準は、"Girls are judged on a point system judged on accuracy, speed, form, and sex appeal" とのことだ。

百聞は一見にしかずなので、映像を見てみよう。こういうのがダメな人は見ないように。


番組のサイトはここ。
http://www.girlsandguns.com/

映像の中で女性のひとりは19歳、もうひとりは20歳、もうひとりは21歳と言っている。米国では誰でも銃を撃つことができる。州によってはマシンガンでも撃てる。であるからこの番組は合法である。

米国ではヴァージニアテックがあった。昨日も警官が銃を乱射した。こういう番組が普通に作られるという背景があって、それらの事件が起きているのは間違いないだろう。日本でももし銃が解禁されたらこれと同じことになるだろう。ここを見ている女性の方の中でも、この映像を見て、すかっとする、自分もやってみたいと思った人はいるはずだ。出演女性も、こういうのは男女関係ないと言っている。

制作者は、これをスポーツだと言っている。もちろんオリンピックにも射撃という種目がある。だが、それとこれとはどこかが決定的に違っている。

このような映像を楽しんで、自分でもこういうのに参加してみて、そのあとに待っているのは、「今度は本物の標的を撃ってみたい」という欲望であろう。ここに米国の病がある。