kanjinai

イスラエル:売春目的の人身売買

英国では、東欧やアジアから女性を誘拐してきて管理売春させることが大問題になっている。少女も含まれていて、出身国からの移民も手を汚していたりして根は深いらしい。BBCによると、イスラエルでも、外国から誘拐してきて管理売春させるケースが問題に…

英語hatenaダイアリー

英語hatenaダイアリーって、場所だけはちゃんとあるんですね。 http://d.hatena.com/ほんとうに英語でhatenaダイアリーサービスが始まったら、けっこう面白いんじゃないかな。だって、こういうシステムのものって英語圏ではないでしょう? はやく英語でもや…

フリーターとジェンダー

西田芳正「フリーター問題の背景と若者支援の方策−社会的排除の視点から」『2007年度大阪府立大学人間社会学部公開講座報告要旨集』より、興味深かった文章を引用する。これは20歳、女性、高卒の方へのインタビュー 【相手がフリーターやったら?】 フ…

12歳に子宮頸がんワクチン接種:英国

英国で、12歳の少女の全員に、子宮頸がんの予防ワクチンを接種させることにするようだ。2008年から始まるらしい。子宮頸がんのワクチンを打てば、100%感染が防げる。子宮頸がんの感染は、性交によってウィルスをうつされることが原因である。ワク…

フェミニスト生命倫理学

Bioethics誌の最新号が、フェミニスト生命倫理学の特集となっている。Bioethics Vol.21, No.9 November 2007なかでも、Angela Thachukの"The Space in Between: Narratives of Silenced and Genetic Terminations" 511-514 が気になる。 Consider the follow…

あなたは当事者ではない

あなたは当事者ではない−〈当事者〉をめぐる質的心理学研究−作者: 宮内洋,今尾真弓出版社/メーカー: 北大路書房発売日: 2007/09/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 87回この商品を含むブログ (11件) を見る非常に刺激的な問題意識で編集された本である…

生命学の研究会

生命学研究会の参加者を募集しています。3年ぶりの募集となりますので、ご関心ある方はぜひリンク先をご覧になってください。 生命学研究会の参加者募集日時 2008年3月22日(土)10:00〜17:00(確定)場所 大阪市中心部(確定。JR新大阪…

「生命」と「誰か」は二律背反なのか?

加藤秀一『「個」からはじめる生命論』をきちんと読んだ。〈個〉からはじめる生命論 (NHKブックス)作者: 加藤秀一出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2007/09/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 8人 クリック: 97回この商品を含むブログ (44件) を見る…

とうとう摘発!

少女〈合法〉ポルノなるものについて、ずっと問題提起してきた。たとえば、幼い心の商品化なぜ許す―ロリコン社会・犯罪の根源・相次ぐ少女殺害事件 http://d.hatena.ne.jp/kanjinai/20060121/1175002703など。だが反応はきわめてにぶかった。とくに『朝日新…

中島義道『「死」を哲学する』

「死」を哲学する (双書 哲学塾)作者: 中島義道出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/10/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (19件) を見る中島さんの新著を入手した。このシリーズでは、他に、山内志朗の『〈畳長さ〉が大切…

人種差別発言と遺伝子の問題の件

DNA二重螺旋の発見者のひとりで、ノーベル賞をもらった、ワトソン博士が、人種差別発言を行なったということで話題になっている。タイムズ紙によると、こういうことらしい。 The 79-year-old geneticist said he was “inherently gloomy about the prospe…

中沢新一の生態学観はこれでいいのだろうか

中沢新一が解題編集している南方熊楠コレクション『森の思想』という本を再読。南方熊楠コレクション〈5〉森の思想 (河出文庫)作者: 南方熊楠,中沢新一出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/11/10メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 9回この…

土井健司『キリスト教を問いなおす』読書中

キリスト教を問いなおす (ちくま新書)作者: 土井健司出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/08/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 27回この商品を含むブログ (13件) を見る土井さんの、この本をちびちびと読んでいる。土井さんはキリスト教神学者であり…

想田和弘の映画『選挙』BBC"Why Democracy?"で放映

BBCワールドで、いま"Why Democracy?"という、世界の民主主義の現在についての連続ドキュメンタリーを放映している。今日、その日本篇として、想田和弘『選挙』(短縮版)が放映された。これはすでに各国の映画祭などで好評を博しているらしい同名映画の…

"Girls and Guns"は米国の病か?

米国のネットテレビで、Girls and Gunsという番組が大ヒットの兆しを見せているようだ。これは、10代から20代のセクシーな女性を公募して、全員に水着を着せて本物の銃やマシンガンを渡して、標的の車や人物人形を撃ちまくって破壊させるゲームである。…

『夕凪の街 桜の国』多層化する生者と死者

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)作者: こうの史代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2004/10/12メディア: コミック購入: 60人 クリック: 1,350回この商品を含むブログ (1129件) を見るネタバレありなので、隠しておきます。

松浦理英子『犬身』という本

犬身作者: 松浦理英子出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/10/05メディア: 単行本 クリック: 33回この商品を含むブログ (108件) を見る異才の小説家、松浦理英子の『犬身』という本が手もとに届いた。帯には「『親指Pの修業時代』から14年。今、新た…

ミャンマー軍による長井健司さん殺害に抗議するブログ

「ミャンマー軍による長井健司さん殺害に抗議する」というブログが、署名を集めています。ミャンマー政府に抗議文を提出するとのことです。ご関心のある方はご覧ください。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/

『イメージでわかる単語帳』もまた傑作

前回は、中学生向けの英語学習本を紹介したが、そのレベルを終えたと自負する方は、これをお薦めしたい。NHK新感覚☆キーワードで英会話 イメージでわかる単語帳 (語学シリーズ)作者: 田中茂範,佐藤芳明,河原清志出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2007/02/16…

加藤秀一『〈個〉からはじめる生命論』と日本の生命倫理

〈個〉からはじめる生命論 (NHKブックス)作者: 加藤秀一出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2007/09/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 8人 クリック: 97回この商品を含むブログ (44件) を見る明治学院大学の社会学者である加藤秀一の新刊が出た。「生…

死刑・・私は少数派

鳩山邦夫法相が、死刑は法相がサインしなくても自動的に執行されていくようにならないかと述べたとのことだ。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070925-00000030-mai-soci発言を読んで、なんとも言えない不快感が・・・。どこが不快とは言えないが、いや…

愛すべき右翼

フリーターズフリー〈Vol.01〉よわいのはどっちだ。作者: フリーターズフリー出版社/メーカー: フリーターズフリー発売日: 2007/06/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 36回この商品を含むブログ (31件) を見る『フリーターズフリー』をパラパラと読む。…

仏教→キリスト教→仏教

畏友、平山朝治氏(筑波大学)から、新しい論文「大乗仏教の誕生とキリスト教」(筑波大学『経済学論集』第57号(2007年3月)139〜185頁)を送っていただいた。いつもながら破天荒で面白い。世間の常識では、仏教とキリスト教は、東西の代表的…

ヘーゲル『精神現象学』

雑誌『理想』679号が、「ヘーゲル『精神現象学』」という特集を組んでいる。『現代思想』も同じ特集を組んでいたし、やっぱりヘーゲルと言えば、この本でしょうというわけか。冒頭にまたしても加藤尚武の論文がある。「実体−主体説と実体−主語説」。その…

『世界の貧困問題をいかに解決できるか』

世界の貧困問題をいかに解決できるか―「ホワイトバンド」の取り組みを事例として 千葉大学講義録作者: 小林正弥,上村雄彦出版社/メーカー: 現代図書発売日: 2007/06/01メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (1件) を見る千葉大学と「ほっとけ…

『中学総合的研究英語』はすばらしい本です

中学総合的研究英語作者: 金子朝子,赤池秀代,秋山安弘,井戸聖宏,向後秀明,二ノ宮靖史,ドン・メイビン出版社/メーカー: 旺文社発売日: 2006/02メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 160回この商品を含むブログ (5件) を見るとある用事で、英会話の基本を勉強…

ネグリ・ハート『帝国』無料PDF

ネグリとハートの『帝国』(Michael Hardt and Antonio Negri, Empire, Harvard University Press, 2000)の、無料PDFがネットにアップされている。http://www.infoshop.org/texts/empire.pdfダウンロードしてみたが、ハーバード大学出版のものと同一の版…

エヴァンゲリオンはつまらん映画でした

昨日、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」を映画館で見てきました。以下、個人的見解。結論から言うと、とてもつまらない映画でした。思わせぶりな冒頭シーンから、テレビ版のつぎはぎが延々続くという話で、ところどころ新たなシーンがこれまた思わせぶりに…

トランスヒューマニズムの生命倫理

Bioethics誌の最新号に、James Wilson, "Transhumanism and Moral Equality," Bioethics 21-8(2007)pp.419-425という論文が掲載されている。「エンハンスメントによってがんがん個人の能力を増強できるようになったら、非常に不正な社会がくる」というフラン…

フィラデルフィア美術館展、ドガ

京都市美術館でやっている「フィラデルフィア美術館展:印象派と20世紀の美術」を見てきました。 http://www.phila2007.jp/ヨーロッパの印象派から、キュビスム、アメリカ美術まで、教科書に載っているような有名作品がぞろぞろ目の前に展示されていて、あ…