font-da

日本における修復的司法の導入開始

web上で、以下のニュースが流れている。 補導少年、被害者と対話 警察庁が来月新制度 反省促す 警察庁は、万引きや傷害などで補導された少年が、被害者と対面し、自分が犯した行為や動機などについて説明する場を設ける新たな立ち直り支援策を導入する。加害…

謝罪を受け入れるということ

上祐前代表、河野さんに謝罪 松本サリン事件 94年にオウム真理教(アーレフに改称)が起こした松本サリン事件をめぐり、教団の上祐史浩前代表らが19日、被害者で第一通報者の河野義行さん(57)と長野県内で初めて面会し、上祐氏が「事件について、教…

「わたしは裁判員!!こうして選ばれるよ\(^o^)/」

大阪弁護士会が、裁判員制度についてのイベントを行うようです。 法の日記念行事 「わたしは裁判員!!こうして選ばれるよ\(^o^)/」 日 時 2007年10月6日(土)午後1時〜午後5時 場 所 大阪弁護士会館(大阪市北区西天満1−12−5) 入 場 料 無 …

フェミニズムのパフォーマンス

「館長雇止め」裁判の判決が出たようだ。「とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ」で館長を務めていた三井マリ子が、原告となっている。提訴の内容は、原告によれば次のものである。 三井さんは、2000年に、「すてっぷ」の初代館長募集に応募した。採用…

不毛なセックス

先日、ある議論の場*1でセックスの話になった。ヘテロ女子同士の会話で、「セックスって、不毛じゃない?」という話になった。 付き合い始めたときには、新鮮でセックスにのめりこむこともできる。しかし、長く同じ相手とセックスしていると、セックスの間中…

定塚 甫「医者になる前に読む本――『診る人・診られる人へ』」

一念発起して、歯医者に行った。インフォームドはあったけれどコンセントはなかった。一方的に情報を並べられて、「じゃあ、こうしますから」っていうのは、インフォームド・コンセントでないんでは??しかし、医者―患者関係では、何もいえず、「はあはあ」…

ドーンセンターで映画の上映会

関西の、女性センター本拠地といえば「ドーンセンター」。大阪市内にあり、新しい建物で、毎日様々な催し物をやっている。 今月末に、ニキ・ド・サンファルをテーマにした映画の上映があるようだ。 無料ビデオ上映会「わたしのニキ」○9/27(木)・29(土)両…

坂東眞理子「女性の品格」

発売直後に、猫殺しの人*1が書いたのかと思ったけれど、別人だったので、印象に残っている。随分売れているようなので、ぱらぱら読んでみた。女性の品格 装いから生き方まで (PHP新書) [ 坂東眞理子 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > …

介護におけるジェンダーの問題

今朝のテレビ番組*1で、男性介護士の問題が取り上げられていた。途中から見たので、詳しい事情はわからないが、50〜60代の女性が、自分の母親が男性介護士に排泄の介助をされていることを、不満として訴えていた。*2母親は老人介護施設に入居中である。施設…

『思想地図』(仮題)論文公募

東浩紀&北田暁大ペアが、思想誌を共編で出すそうです。 『思想地図』(仮題)論文公募のお知らせゼロ年代の思想界を担うのはあなただ! 閉塞する論壇に風穴を開ける、未知の才能を待つ!! NHK出版では、批評家の東浩紀氏と社会学者の北田暁大氏の共編で、…

名乗ったつもりはないけれど

x0000000000さんの以下の議論を読んだ。 また、<在りよう>の多様性には、語り得ない部分が必ず残るということも、驚くべきではあるが単純な事実である。たとえば、僕は異性愛者であり、男性であり、障害者であり、関西人であり、…*2。だが、僕は「異性愛者…

戦争を待ちながら

赤木智弘「『丸山真男』をひっぱたきたい」に言及しようかと迷いながら半年が過ぎた。赤城さんは、もうこんな日本は最悪だから、戦争するしかない、みたいなことを綴っている。しかし、最後の部分はこうしめられている。 しかし、それでも、と思う。 それで…

プレッシャー世代

1982年〜87年に生まれた人を「プレッシャー世代」と呼ぼう、という呼びかけをしている記事が話題になっているようだ。 世の中の事象や現象を一言で訳してしまおうというサイトがある。 今回訳されたのは「1982〜87年生まれの世代」を表す言葉。他の世代には…

お前ごときがサバルタンなものか!

今年の6月末にガヤトリ・スピヴァクが来日する件で、私はこのブログでぐちゃぐちゃ言っていました。そこから、サバルタン研究者についての議論が始まりました。 [font-da][集会][海外]ガヤトリ・スピヴァク来日 http://d.hatena.ne.jp/gordias/20070614/1181…

「正しく生きたい」ということと、「正しくなくても生きられる」ということ。

eireneさんが前に取り上げているWeb評論誌コーラに載っている、野崎泰伸「どのように<倫理>は問われるべきか」を読んだ。何度かこのブログでも取り上げたけれど、以下の部分がまだスッキリ納得いかない。 倫理的に「よく生きる」というのは、私たちが通常…

男化するweb世界

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/02/07メディア: 新書購入: 61人 クリック: 996回この商品を含むブログ (2353件) を見る kanjinaiさんも紹介していた、梅田望夫「ウェブ進化論…

桐野夏生「残虐記」

残虐記 (新潮文庫)作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/07/30メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 38回この商品を含むブログ (125件) を見る 文庫化されていたので、読んでみた。30代の女性小説家が、失踪の際に残した原稿という形で物語が…

妥協するということ

x0000000000さんの貴戸理恵批判を読んでいて、考え込んでしまった。貴戸さんの『フリーターズフリー vol.1 (1)』pp.139-149所収の論文を引用しながら、x0000000000さんはこう批判する。 さらに、水商売をする貴戸に向けた院生の「私にはできない」、あるいは…

祝婚歌

友人が結婚式の披露宴で、何か出し物をして欲しいというので、「歌でも歌うか」とネットで検索した。出来る限り、女性蔑視や強制異性愛っぽいものを避けようとすると、ほとんど何も残らない。そして、私の好きな歌はたいてい凶事の最中をうたったもので、「…

沖縄・辺野古で起きた暴行事件

沖縄・辺野古で、基地に反対する活動をしていたダイバーが、作業員に酸素ボンベのバルブをしめられ、危うく殺されかける寸前だった事件が起きました。私が知ったのはこちらのブログからです。 http://d.hatena.ne.jp/Yu-u/20070721/1185081944 さらに、沖縄…

宮尾登美子「鬼龍院花子の生涯」

鬼龍院花子の生涯 (文春文庫)作者: 宮尾登美子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1982/06メディア: 文庫 クリック: 14回この商品を含むブログ (4件) を見る 大正時代の、高知のヤクザ鬼龍院鬼政の養女に入れられた松恵の視点から語られる、一家の興隆と没落…

ブログから出版物への盗作?

唐沢俊一さんが、自分のブログから盗作したとして、交渉している書き手がいます。どういう風になっているか、ご本人が検証している例のうちの一つはこちら。 さらに続いて『新・UFO入門』137-138ページ↓。****** ミリオンは、インカ帝国の末裔たち…

日本版ネガティブキャンペーン

参院選前で、あちこちで選挙活動も盛んな中、ブログで自民党&民主党のネガティブキャンペーン(?)が紹介されている。http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20070720/p1笑いました。

長谷部恭男「日本国民、カモーン!」

「UP」(東京大学出版会)の6月号をぱらぱら読んでいると、テンションの高い題名の文章があったので、読んだ。長谷部さんは、ロンドンのおもちゃ屋で、異様にリアルなヘビのパペットをみつける。 筆者は、東京コミックショウの「レッド・スネイク・カモーン…

加藤詩子「一条さゆりの真実」

一条さゆりの真実―虚実のはざまを生きた女作者: 加藤詩子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/02メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 193回この商品を含むブログ (9件) を見る 私の世代だと、一条さゆりといえば、「二代目」が思い浮かぶのではないだろう…

キャサリン・マッキノン講演会

え?なんで、またこの人を呼ぼうと思ったの??と思わずつぶやいてしまった講演会。 キャサリン・マッキノン教授(ミシガン大学ロースクール)講演会 「新しい平等理論をめざして」日時 2007年8月1日(水)13:00〜16:00 場所 弁護士会館2階…

モーリス・ブランショ「奇異なことと異邦のもの」

今月の『思想』(岩波書店)はブランショ特集。ブランショの「奇異なことと異邦のもの」の邦訳(訳者:上田和彦)が掲載されている。ブランショは「詩の言葉」が「純粋な断言」によって問いかける、という主題を述べている。 問いかける仕方は、ひとつの断言…

私、産みたくありません。

昨日、会陰切開への恐怖感について書いていると、kanjinaiさんとshohojiさんがこんなコメントを下さった。 shohoji 『切らなかったら、場合によっては引き裂けて、もっと痛い目にあうのではないだろうか。 出産の際には、「痛いからいやだ」とか考える余裕は…

ほんまもんのまんこ

以前、私が書いた女性器切除についての記事へ、x0000000000さんが切除は「先進国云々じゃなくて、単に『痛いから、いやだ!』というのは、どうなんでしょうね。私だったら、身体への侵襲は、単に痛いから嫌ですけどね…。」というコメントをくださっていて、…

大澤真幸『ナショナリズムの由来』

ナショナリズムの由来作者: 大澤真幸出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/06/29メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 54回この商品を含むブログ (79件) を見る以前、ここで話題になっていた大著が、ついにお目見えでございます。ギリギリ5千円以下。まだ買…